山五十川の玉杉さん

北海道がまだ肌寒く、朝晩はダウンを着る5月。

本州へ渡るフェリーで新潟へ。

その後東京で仕事を終え、キャンプしながらなるべく陸路で北海道まで帰ってみようということになった。

新潟から車で日本海側を北上するルート。

ツーリングマップルを見ていると、ルートの少し内陸に

〔地元では日本一の玉杉と評判。一見の価値あり〕と書いてある。

行きます行きます。

地図の場所に到着すると新緑が濃くしげる山の上に向かって人が1人とおれる幅の階段があり、小さな鳥居がかかっている。

森の中に上へ上へとのびる階段はどこまでも続いているように見える。

体調はイマイチだけれど、どうしても行きたい。

10段登って休み、15段登っては休みながら登っていく。階段は苦手だ。

だけど頑張れちゃうのが好きの力。

思ったより早く木が見えた瞬間、嬉しさが体を駆け巡って疲れはすっ飛んだ。

そこにはどっしりとのびのびと生きている杉の巨樹が待っていた。

樹齢1500年。

地球のエネルギーがこの一本の木に1500年注がれて、守られて祀られて今も生きてる。

本で読んだ歴史の間、この木はここでずっと生きてる。

それをお祝いしたいようなめっちゃ明るい気持ちになった。

1500年前の日本は古墳時代で、仏教が日本に伝わった頃らしい。
木ってすごいよね。

巨樹にはいくつも会ってきたけど、こんなに美しくて元気な樹に会えることはなかなかない。

また会いに行くから元気でいてね。

LOVE

xoxo